第194章 高峰部長の宴会

瀬川家を出たあと、父は私の顔色が冴えないのに気づいたのか、歩きながら言い訳めいた口調で切り出した。

「凪紗、父さんが金を出したこと、怒ってるのか?」

私は頷く。

「今日、瀬川庭山がわざわざお父さんを呼んだの、どう考えてもお金を出させるためでしょ。それなのに、お父さんはあの人が口を開くたびに出す。あの人、私たち家族のことを何だと思ってるの?」

私の言葉を聞いた父は、深く息を吐いてから、そっと私の頭に手を置いて撫でた。

「……反省する。批判は真摯に受け止めるよ。これも最後だ。次はない。安心しろ」

安心できるわけがない。父はいつもそう言うのに、瀬川庭山が一言でもねだれば、約束なんてきれ...

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