第197章 誤解を解く

「好きになるのは私の勝手でしょ。たとえあなたが私を好きじゃなくても、私があなたを好きでいるのを止める権利なんてないじゃない?」

原田由衣の理屈はどこかズレている。けれど本人は自分の世界にどっぷり浸かっていて、抜け出す気配がなかった。

言い終えると、挑発するように私を見て言う。

「瀬川凪紗、倫司さんのこと、しっかり見張ってなさいよ。油断してたら、いつでも奪い返すから」

それだけ吐き捨て、彼女は立ち上がると振り返りもせず去っていった。

由衣がいなくなると、神崎倫司は困ったように首を振り、私を見る。

「凪紗、あいつの言うこと真に受けるなよ。奪うだの奪われるだの……俺は物じゃないんだから...

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