第200章 遠慮しない

「言いたいことはわかったわ。でも、あいつが何をしようとしていようと、まずは合わせてあげて。変だと思ったら、その時点で私のところへ来なさい」

ひととおり言い含めると、上田広本は黙ってうなずき、部屋を出ていった。

窓越しに見ていると、瀬川陸斗が上田広本のほうへ歩み寄る。二人は何か言葉を交わし、途中で陸斗がちらりと私の執務室を見た。

視線が刺さった瞬間、反射的に身を引く。もう一度確かめるように窓へ目をやった時には、二人の姿はもうなかった。

スマホを手に取り、上田広本へメッセージを送ろうとして――やめた。

あいつがそばにいるなら、瀬川陸斗に何かあっても大事にはならない。

それより今は、も...

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