第202章 手伝ってあげる

杉村強のところを出た瞬間、胸の奥にずしんと居座っていた石が、ようやく半分だけ転がり落ちた気がした。

池田仁は、まるで時限爆弾だ。どこか別の場所で爆発させておかないと、こっちの足元がいつ吹き飛ぶかわからない。

グループに戻ったばかりで、椅子に腰を落ち着ける間もなかった。

バンッ!

いきなりオフィスのドアが乱暴に開け放たれ、耳が痛くなるほどの音に心臓が跳ねた。顔を上げると――立っていたのは瀬川香織。

やけに高いヒールで床を鳴らし、嵐みたいな勢いで踏み込んできたかと思うと、噛みつくように言う。

「瀬川凪紗、あんた何考えてるの?」

そう言いながら、手にしていたバッグを机へ叩きつける。絶...

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