第214章 協議成立

彼の張りつめた顔を見て、私は笑った。怖がってる。いい気味だ。

「瀬川香織を娶りなさい」

「……娶る、だって?」

宮本良介は信じられないものを見る目で私を見た。

「凪紗……まさか、本当に俺たちのこと、怒ってないのか?」

「怒る? 人がゴミの山を見て、いちいち腹立てると思う?」

その瞬間、彼の顔がかっと赤くなる。

「瀬川凪紗……どういう意味だ」

「言葉どおり」

怒ってくれるほど、こっちは気分がいい。

私は口元だけで笑った。

「なに、侮辱されたって思った? もっとひどいこと、まだ言ってないけど。聞く?」

宮本良介は悔しそうにソファへどさりと腰を落とした。

「……はいはい、...

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