第31章 君が手伝ってくれる

 胸の奥が、すとんと冷えた。――まさか、この人、勘づいた?

 けれど次の瞬間、すぐに思い直す。

 ただの探りだ。宮本良介の、いつもの小賢しい揺さぶり。

 「良介、考えすぎよ」

 「そんなことない」

 宮本良介は私のそばまで歩み寄ると、そのまま手を取った。

 「凪紗。俺に悪いところがあるなら言ってくれ。ちゃんと直すから」

 悪いところ?

 全部よ。いっそ死んでくれたらどれだけ清々するか――そう言ったら、本当に死んでくれるの?

 全身がこわばる。触れられることそのものが耐えがたくて、私はとっさに手を引こうとした。

 けれど、宮本良介は逆にいっそう強く握りしめてくる。

 「凪...

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