第38章 会社を売り渡す

胸の内で冷たく嗤った。宮本宗次は、いったい何を企んでるの? 私がそんなこと、口にできないとでも思った? ――大間違い。

そう思った瞬間、私はにこやかに口を開いた。

「抵当にできるものがないなら、株式でいいです。株でも構いませんよ。この金額を換算すると……十五%くらいにはなりますよね?」

私がそう言った途端、向かいに座る二人の顔色が、目に見えて変わった。

「凪紗、なんでそんなこと言うんだよ。親父に株を要求するなんて――」

宮本良介のその言い草に、私はむっとして唇を尖らせる。

「良介、それは違うでしょ。私が宮本さんに株を“ねだってる”んじゃない。あなたたちが、うちの父にお金を借りるん...

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