第44章 どこで寝るのか

「しっかり掴まってろ!」

神崎倫司がそう叫んだ直後、エンジンが唸りを上げ、車は咆哮とともに弾かれるように飛び出した。

割れたフロントガラスの隙間から、冷たい雨が容赦なく車内へ叩き込まれる。私は木村部長と一緒に運転手を必死に支えながら、ただ無事であることを祈った。

どれくらい走ったのか。ようやく狭い山道を抜けた――そう思った瞬間、車は「ゴホッ、ゴホッ」と苦しそうに息をつき、最後はぷつりと沈黙した。

「終わった、終わった……こりゃ本当に終わったぞ。車ももうダメだ」

木村部長が青い顔で呻く。

「外、見てくる」

神崎倫司はそう言って私を一度振り返り、ドアを開けて降りた。

彼が出たのを...

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