第50章 晩餐会

宮本良介に連れられ、私はほどなく小林奥さんの邸宅へ到着した。

門で警備員が身分を確認すると、あっさり通される。車は庭園の一角、人工の岩山の前で止まった。降りた途端、さらさらと落ちる滝の音。足元には花が咲き乱れ、甘い香りが鼻をくすぐる。

遠くには、夢の中みたいな城館がそびえていた。周囲では、数人ずつの客が立ち話をしながら行き交っている。

宮本良介が私に腕を差し出す。私はその意図を察して腕に絡め、二人でゆっくり城へ向かった。

数歩も進まないうちに、斜めから女が勢いよく飛び出してくる。

「宮本社長……!」

見れば、宮本良介が「今日は来られない」と言っていた秘書、内田静香だった。

宮本...

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