第58章 もし会社を他人に渡したらどうなるのか​​

「凪紗、パパに……がっかりした?」

帰りの車内。私がずっと塞ぎ込んでいるのを見て、父はまっすぐそう尋ねてきた。

「うん」

取り繕う気はなかった。私は父を見て、言葉を選ばずに続ける。

「パパなら、自分の考えを貫くと思ってた。でもおばあちゃんが出てくると、パパの“譲れない”は、いつも簡単に消える」

そして、胸の奥に溜めていた疑問をぶつけた。

「パパ。もし……いつか、おばあちゃんが私とママを傷つけようとしたら。その時も、パパは同じように一歩ずつ引くの?」

「ありえない!」

父は声を荒げた。

「凪紗、そんな風におばあちゃんを疑うな。確かに可愛げはないかもしれないが、それでもお前の祖...

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