第66章 この家は私を受け入れない

「母さん、お身体が第一です。兄さんの件については、俺が兄さんと話して、きちんと打つ手を考えます」

 父の言葉が終わるや否や、祖母がぴしゃりと言い放った。

「打つ手? 何の打つ手だい。どうせ私を丸め込むための口実じゃないのかい?」

 祖母は鼻を鳴らした。

「この家は、そのうちあんたたちの代で傾くよ」

 そう言って祖母の視線が瀬川雫に落ちた瞬間、その目つきがぎらりと険しくなる。

「あんたもあんただよ。よりによって今になって現れて、家の中を引っかき回して。瀬川家に戻ってきたのも、それが目的だったんじゃないのかい?」

「ち、違います……私は……」

 祖母の言葉を聞いた途端、瀬川雫はぶ...

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