第68章 信じない

父は首を横に振って言った。

「何を言い出すんだ。確かに普段、伯父さんには多少の援助をしている。だがな、その金は伯父さんがコツコツ切り詰めて貯めたものでもある。それに、渡した以上、どこに使おうと伯父さんの自由だろう」

「ええ、自由よね。一回で100万なんて。私、そんな待遇、受けたことないんだけど」

実際、私はそんな扱いを受けたことがない。

けれど、私の好きなブランドは新作が出るたび、母が担当者に言って家まで持って来させる。店で豪快に買い物をする機会なんて、最初から与えられていなかった。

私の声色が刺々しくなったのを察し、父は慌てて機嫌を取る。

「金が欲しいだけだろ? じゃあ父さんも...

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