第71章 酒を飲む

私がそう言うと、宮本良介の顔にふっと笑みが浮かんだ。

「凪紗、俺のこと心配してるの?」

私は頷く。

「当たり前でしょ。あなたは私の婚約者なんだから。あなたのこと考えないで、誰のこと考えるの? 無駄に敵を増やしてほしくないだけ」

「凪紗、ほんと優しいな」

宮本良介はそう言いながら身を寄せ、隙あらば抱き寄せようとしてくる。

私はその気配を感じた瞬間、すっと身をかわして車を降りた。

「早く帰って。美菜さんが心配するから」

「凪紗……」

恨めしそうな目で見られたけど、私は振り返らずに手だけひらひら振って、そのまま歩き出した。

帰宅して、シャワーを浴びてベッドに潜り込んだ途端、川島...

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