第80章 盗み聞き

私はうなずいた。

「わかってる」

「宮本家のほうが家の中身は複雑だってのはそうかもしれないけど、でも宮本良介が何をしてるか見てみなよ。まだ結婚もしてないのに、もう身近な人間にまで手を出してるのよ。結婚したあと、無事でいられるかどうかだって怪しいわ」

私の言葉に、川島梨菜はきゅっと眉を寄せた。

「それはさすがに言いすぎじゃない? 宮本良介が女好きなのは知ってるけど、さすがに人の命までは……そこまでのこと、する?」

「しないって、どうして言い切れるの?」

私は冷たく笑った。

「そういうのって、案外わからないものよ」

「まあいいわ。あんたがちゃんとわかってるなら、それでいい。私はた...

ログインして続きを読む