第98章 謝罪

「会わずに追い返すなんて、そんな……せっかく来てるんだし、何を言いに来たのかくらい聞いてみてもいいだろう」

 そう言って、父は様子をうかがいながら立ち上がった。

 すると母は眉をひそめた。

「披露宴が終わったばかりで、こっちはまだ怒りも収まってないのよ。それなのに、そう簡単に中へ入れるなんてあり得ないわ。だめよ。今日はこの家の敷居はまたがせません」

 母がここまで強く出るのは珍しい。父もそれ以上は言い返せなかったらしく、執事に手で合図して下がらせた。

 人が去ったあと、父はひとつため息をついた。

「でも、相手は身内だろう。あまり険悪になりすぎるのもどうかと思うが」

「それはそう...

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