第13章

安野香苗は眉をひそめた。最悪の想定はしていたのに、ここまでの結末は予想していなかった。

「じゃあ……あの人たちの不貞の証拠を握れたら? 過失があるのは向こうよね。子どもは、私にって判決が出る可能性はあるの?」

切実な眼差しで、返事を待つ。

翔太のためなら、何だって捨てられる。

白原ナナは彼女の境遇に胸を痛めつつも、事実だけを口にした。

「一般的な有責事由、たとえば不貞みたいなものと、重い有責事由、たとえばDVやギャンブルなどでは、親権の判断に影響が出ます」

「ただ、不貞の証拠が簡単に取れるかは別として……いまのお話だと、翔太くんはあなたに強い愛着がある状態じゃない。それに、あなた...

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