第136章

病室には、何人もの同級生がベッドの周りに集まっていた。

数分後、皆が病室から出てくる。そのうちの一人が安野香苗を見て、どこか複雑そうな目をした。

『安野香苗、大崎先生が「入ってきなさい」って』

安野香苗は一瞬、動きが止まった。ぎこちなくうなずき、藤原京也と並んで病室へ入る。

ベッドの上の大崎先生は、ぶかぶかの病衣をまとい、二人の姿を認めると、苦しそうに口角を上げた。

『香苗、藤原……来てくれたか』

二人は枕元へ寄る。安野香苗は、骨ばった先生の頬を見た瞬間、目の奥が熱くなった。

それでも必死に胸の痛みを押し込み、声を整える。

『大崎先生、私、香苗です』

藤原京也も窓際から一歩...

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