第147章

「……あの女、本当に手際がいい。あんな短時間で全員を嵌めて、しかも周りに手伝わせるなんて」

そう言うと、木山見明はもう一本、USBメモリを取り出した。

「これが当時の金田智哉去勢事件の、捜査資料の写しだ。担当してた下っ端の警官を買収した」

「中に決定的な供述がある。金田智哉は意識を取り戻したあと、自分に薬を盛ってホテルの部屋へ誘導したのは『安野さん』と名乗った若い女だと指さした」

「その女が安野月子だ。だがこの供述は、江原家と安野家が手を組んで握り潰した。代わりにファイルには、お前と金田智哉が関係を持っていたって『証拠』が差し込まれた」

証拠が揃えば、すべてが一本の線で繋がる。

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