第77章

ある意味、前の埋め合わせのつもりだったのだろう。江原司は、翔太のために新しく買っておいた玩具を取り出した。

『翔太、ほら見てみろ。お父さんが新しく買ってきたおもちゃだ。気に入ったか?』

江原司の手にある積み木のおもちゃへ視線を落とし、翔太はこくんとうなずく。

『すき』

もし安野香苗がその場にいたなら、きっと気づいただろう。それが以前、藤原京也が翔太に贈ったものとまったく同じだと。

『じゃあ、お父さんが一緒に遊んでやる』

そう言って江原司は翔太の隣に腰を下ろし、小さな体に寄り添いながら遊び相手になった。

新しいおもちゃのはずなのに、翔太の手つきは妙に慣れている。江原司はふと気にな...

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