第152章

病室の外で、周防浅奈(すおう・あさな)は御坂寧音(みさか・ねね)との通話を切った。胸中には、言葉にしがたい複雑な思いが渦巻いていた。

山荘での集まりがあったあの日、港には客船など一隻も寄港していなかったという。

今井遥玲(いまい・はるか)のスマホやSNSアカウントも監視し続けているが、不審な点は見当たらない。

あの日、浅奈に貸した充電ケーブルに細工があったこと以外、今井遥玲の身辺はあまりに潔白だった。御坂寧音に至っては、彼女自身も利用されただけで何も知らないのではないかと疑い始めている。

木島若凪(きじま・わかなぎ)の遺書を公開したアカウントについても、足がつかない。御坂寧音にできる...

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