第16章

近藤永一は全身の筋肉を強張らせ、唇を一直線に引き結んでいた。荒い息遣いが、その昂ぶりを物語っている。

周防浅奈は彼の表情を見つめ、複雑な思いを抱いた。

前世も今生も、この男とは腐れ縁だ。彼の挙動の一つ一つが、痛いほど馴染み深かった。

前世でもそうだった。近藤永一は彼女と一度肌を重ねてからというもの、自制が利かなくなっていったのだ。

実のところ、彼は毎回必死に耐えようとしていた。だが最後には、粗暴なレイプまがいの行為へと変貌してしまう。それは周防浅奈が決して妥協せず、拒絶し続けたからだ。

この男は脳に腫瘍を抱えてなお、狂気じみた愛を注いでいた。

高高在上の近藤様が、彼女のために甘んじ...

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