第160章

周防浅奈が病院に戻ったのは、すでに未明のことだった。

翌日の段取りを頭の中で反芻しながら、彼女は泥のように眠る近藤永一を抱きしめ、まどろみへと落ちていく。三上木作が解毒剤を投与したことを確認し、ようやく安堵の息をつくことができたのだ。

朦朧とした意識で病室に入り、ベッドに潜り込んで近藤永一に抱きつく。

「永一、もう二度と無茶しないで。これからは私があなたを守るから」

「ああ、わかった」

周防浅奈は睡魔に勝てず、彼がその後に何を呟いたのか聞き取れなかったが、ただただ深い安心感に包まれていた。

近藤永一の体温を感じながら数時間眠ったおかげか、翌日の周防浅奈は完全に精気を取り戻していた...

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