第180章

ロビーは水を打ったように静まり返り、誰もが信じられないといった表情で周防浅奈を凝視していた。

入社以来、周防浅奈は近藤永一の単なる「付属品」に過ぎなかった。

彼が行くところには必ず彼女の姿があり、甘えて愛嬌を振りまく以外、何一つ仕事をしているようには見えなかったからだ。

以前、代理社長を務めた際の手腕と厳しさを知るのは役員たちだけ。一般社員の目には、少しばかり見栄えのいい無能な飾り物として映っていたはずだ。

それがどうだ。今井遥玲を叱責する言葉はすべて的を射ており、その威圧感はなぜか近藤永一と重なるものがあった。

今井遥玲は顔を上げたが、悔しさのあまり歯が砕けそうなほど強く食いしば...

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