第181章

周防浅奈は上機嫌だった。五つ星ホテルの豪華なランチと、ハイエンドなアフタヌーンティーを即座に予約したほどだ。

オフィスに戻ると、遠藤正志が書類を手に待ち構えていた。

「周防さん、本当に今井遥玲を解雇するおつもりですか? これでは周囲から、あなたが少々……」

「理不尽だと? 私はもともと理屈で動く人間じゃないわよ」

周防浅奈はマンゴープリンを頬張りながら、さらに機嫌を良くした。

「それに、全部事実でしょう。少なくとも周囲から見れば、今井遥玲が会社に四十億の損害を与えたのは確かだし、彼女には何の能力もない。何が問題なの?」

「風評が怖いんですよ」

遠藤正志は諦めたように溜息をついた...

ログインして続きを読む