第182章

「百億?」

近藤時弥は信じられないという顔で彼女を見た。

周防浅奈はこくりと頷く。

「ええ。堀江さんが両親の知り合いで、親友なんですって。会社の資金繰りが少し苦しいから助けてほしいって言われて。ちょうどお小遣いがあったから、土地を買ってあげたの」

彼女が百億もの大金を「お小遣い」として軽々と出したこと、そして以前彼女に巻き上げられた自分の金のことを思い出し、近藤時弥の表情は崩壊寸前だった。

彼は命がけで数億円を工面し、ようやく周防浅奈に返済したというのに、彼女は百億を簡単に出せるだと?

ならば、なぜ俺の金を巻き上げたんだ?

彼は湧き上がる怒りを必死に押し殺し、泣くよりも酷い笑顔...

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