第184章

「今井遥玲? 待ってください。それって、背が低くて、顔は可愛い感じの子ですか?」

今井遥玲(いまい はるれい)の名を聞いた瞬間、周防浅奈は背筋が凍るような思いがした。

堀江山吾が肯定するのを聞き、彼女の動揺はさらに強まった。

「どうして彼女がいきなりそんな地位に? 会長はあなたでしょう?」

「実権なんてとうにないさ。私の持ち株はたったの五パーセント。対して彼女は一二パーセントも握っている」

堀江山吾は自嘲気味に笑った。

「君の婚約者には感謝しないとな。いくつか案件を回してもらったんだ。彼によろしく伝えておいてくれ」

「近藤永一に、ですか?」

周防浅奈が視線を向けると、ちょうど...

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