第191章

「ちょっと待って、何それ? 本当に?」

 津田万珠の声が興奮で上擦る。

「奈々、それって……譲渡してくれるのはどのくらい?」

「キリよく、あんたと津田叔父さんでそれぞれ五パーセントずつよ」

 周防浅奈は焦りを滲ませた口調で畳み掛ける。

「一号地の開発がもうすぐ始まるのに、会社の老害どもが近藤グループとの提携を渋ってるのよ。あんたが株主になってくれれば、私の味方をしてくれるでしょ」

「もちろんよ、任せて! 絶対協力するわ」

 津田万珠は食い気味に答えた。

「じゃあ明日、譲渡の手続きをしましょうか?」

「明日じゃ遅いの。今すぐよ。契約書の準備はできてるわ。今どこにいるの? 直接...

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