第201章

近藤永一が夜遅くまで仕事に追われている間、周防浅奈は執務室の片隅で「臨戦態勢」に入っていた。もっとも、戦う相手はネット通販のカートだが。彼女は猛烈な勢いで、ありとあらゆる野外活動用装備を注文し続けている。

「五郎さん、見て見てこの登山服! 防風防水だし、虫除け機能付きよ!」

「あと、このトレッキングポール、格好良くない? 虎が出てきても撲殺できそう!」

「このサングラスも最高。どう? キャットウーマンみたい?」

明日は山荘への探検だ。当然、装備は万全でなければならない。

近藤五郎は彼女の向かいに座り、すでに一時間もこの「装備品ファッションショー」を見せられ続けていた。今すぐ気絶して...

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