第204章

近藤永一は周防浅奈を別荘へ送り届けると、一人会社へと戻っていった。

周防浅奈は泥だらけの服に鼻を寄せ、顔をしかめた。確かに、自分でも引くほどの悪臭だ。

遠藤正志が逃げるように車を発進させたのを見て、彼女は苦笑した。おそらく、直ちに徹底的なクリーニングへ向かったのだろう。

伊東忠成は彼女の姿を見て、仰天した。

「周防様、そのお姿は一体……?」

「忠成おじさん、外で工事してるみたいだけど、何を作ってるの?」

周防浅奈は顔についた土を拭おうとしたが、拭えば拭うほど広がってしまう。やはり、すぐにシャワーを浴びなければ。

帰宅した瞬間から多くの作業員が目に入り、気になっていたのだ。

伊...

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