第206章

ホットココアとスイーツが運ばれてくるのを待ち、周防浅奈はようやく口を開いた。

「あの山荘、行ってみたけど酷い悪臭だったわ。あんな場所、開発する価値があるのかしら。近藤永一が人を送り込んだと思ったら、あなたたちまで土地を奪い合うなんてね」

彼女はホットココアを一口啜り、ようやく人心地ついた気分になる。

「奈々、昨日は十億で土地を買ったんだろ? 今日は同額で僕に譲ってくれないか。君も損はしない、そうだろ?」

近藤時弥は笑みを浮かべて周防浅奈を見つめた。

傍らにいた近藤誠と今井遥玲が同時に呆れたように白目をむく。これほど露骨な物言い、周防浅奈を馬鹿にしていると公言しているようなものではな...

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