第21章

近藤永一と会社に行くと約束した翌日、周防浅奈はスーツのスカートに着替え、念入りに身支度を整えた。

オーナーという立場で正式に出社するのはこれが初めてだ。絶対に失敗は許されない。

薄くメイクをし、髪をアップにまとめると、ぐっと仕事ができる女という雰囲気が出た。近藤永一を真似て表情を引き締めてみると、確かに人の上に立つ者としての風格が漂っている気がする。

周防浅奈は満足げに鏡の中の自分を見つめ、階下へと降りた。

朝食の間も、彼女はずっと従業員に好印象を与える方法を考えていた。

社内の古株たちは彼女の顔を知っているが、素直に命令を聞くとは限らない。

意地悪をされる覚悟はできていた。

できる...

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