第213章

周防浅奈が階段を降りてくると、高木彩乃は不満げな視線で彼女を品定めしていた。

そして顔を確認するや否や、疑わしげに声を上げた。

「あなたが、周防浅奈?」

「大叔母様、以前お会いしていますよ」

周防浅奈は愛想よく微笑んだ。

まだ両親が健在だった頃、両家合同の正月の集まりで、確かにこの年嵩の女性と顔を合わせている。

もっとも、当時から高木彩乃は浅奈に対して暴言を吐き続け、最後には近藤永一によって追い出されたのだが。それ以来、浅奈は彼女と会っていなかった。

前回の不愉快な記憶が蘇ったのか、高木彩乃の顔色がさらに曇る。

「以前は化け物みたいな格好をしていたくせに、今では清純ぶるな...

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