第220章

浅川逸は、これほど広大な邸宅を目にしたことがなかった。正門から屋敷の玄関にたどり着くまでに、手入れの行き届いた美しい庭園を通り抜けなければならない。その美景は、あのセントラルパークさえ霞むほどだった。

あの愚かな今井遥玲が、最初から近藤グループを狙っていた理由がようやくわかった。近藤家には、これほどの財力があったのだ。

これまで多くの富裕層を見てきた。天宮家も中の上といったところだが、近藤永一は格が違う。品位も財力も兼ね備えた、極上の「獲物」だ。

惜しむらくは、今井遥玲が彼を落とせなかったことだ。

浅川逸は舌なめずりをした。もし自分がこの獲物を手中に収めることができれば、今後の地位は...

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