第225章

高木彩乃は立ち尽くしたまま、言葉を失っていた。

近藤誠や近藤時弥から相当な額の裏金を受け取っている手前、彼らをどう処罰すべきかなど、口が裂けても言えるはずがなかった。

彼女の沈黙を破るように、近藤学史が淡々と告げる。

「近藤家の家訓に従い、家の安寧を乱し、近藤グループの発展を阻害する者は一族にふさわしくありません。皆様、これまで近藤家から多大な恩恵を受けてこられたはず。不動産はすべて返還していただきます」

「会長は皆様を親族と思えばこそ、家や車、そして職まで斡旋してきました。その恩義を仇で返すというのなら、お返しいただくのが筋でしょう」

「そ、そんな……近藤学史、どういうつもりなの...

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