第236章

近藤五郎は部屋の中を覗き込んだ。部屋はそれほど広くなく、様々な医療機器が所狭しと並べられている。病床には人影が一つ。他には誰もいないようだ。

廊下の両側には屈強なボディガードが八人ずつ配置され、明らかに彼を監視していた。

ドアの前に立ち止まったまま動こうとしない周防浅奈に、小川朔が声をかける。

「周防様、お求めの薬草は中にございます。ボスがお待ちですので、どうぞ」

彼自身が中に入ろうとしないのを見て、周防浅奈は事情を察した。中の人物は免疫力が極端に低下しており、外部の菌に触れさせられないのだろう。

「五郎さん、入り口で待っていて」

周防浅奈は深く息を吸い込み、足を踏み入れた。

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