第258章

「向こうは暗号化なんて一切してないわ。遠藤正志の大学時代のメアドをそのまま使ってるの……。もっとも、大学が一括で登録したものらしくて、実際にはもう何年も使われていないみたいだけど」

御坂寧音は呆れたように言った。

「遠藤補佐がそんなヘマをするような人じゃないのは分かってる。それに、ログイン元のIPアドレスは海外だったわ。でも、これってあまりにも出来すぎじゃない?」

情報漏洩の犯人が、あえて遠藤正志のアカウントを使い、しかも近藤永一の病状を知っている人物だという点。どう考えても、この件には不気味な違和感が漂っていた。

「IPアドレスは分かったんでしょう? 誰がログインしたのかまでは分か...

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