第33章

周防浅奈は怒りで身体を小刻みに震わせた。

この期に及んで、近藤時弥はまだ彼女と近藤永一の仲を裂こうというのか。

確かに、近藤永一から以前贈られたプレゼントは好みではなかった。だが、決して捨ててなどいない。

一部は近藤永一の名義で孤児院や慈善団体へ寄付し、少しマシだと思ったものは母の宝石箱にしまってある。

当時、彼女と近藤永一の関係はまだそこまで悪化していなかった。他人からの贈り物を無造作に捨てるような真似をするはずがない。

かつて近藤時弥に愚痴をこぼしたことはある。だが彼は、彼女が捨てていない事実を知りながら、あえてそう言っているのだ。完全な離間工作である。

不意を突かれた近藤時...

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