第35章

木島若凪のネックレスが、近藤永一によって乱暴に引きちぎられた。首筋には瞬く間に赤い血の跡が浮かび上がる。

「近藤様、何を?」

木島若凪は今回ばかりは本当に涙を流した。首にかかっていたダイヤモンドのネックレスは硬く、激痛が走ったからだ。

近藤永一は手の中のネックレスを見下ろし、冷ややかに言い放った。

「このネックレスは、俺が彼女に贈ったものだ」

木島若凪は顔色を変えたが、すぐに瞳を巡らせ、泣き声を上げた。

「近藤様、前にも申し上げた通り、あの子はあなたが贈ったものを嫌がって、全部私に押し付けるんです」

「確かか?」

近藤永一が一歩踏み出すと、その圧倒的な威圧感に木島若凪は言葉を...

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