第44章

木島若凪は不満げに門番を一瞥したが、最後には諦めたように頷いた。

「いいわ。でも約束よ。来週の部署の懇親会、以前話していた海沿いの別荘でやる件。忘れないでよ」

「安心して。忘れないわ」

周防浅奈は笑顔で頷いた。

木島若凪はしばらく周防浅奈の車が敷地に入っていくのを目で追っていたが、彼女が別荘の中へ消えるのを見届けると、悔しげに立ち去っていった。

近藤有季が解せないという顔で周防浅奈を見る。

「本当に彼女に手を貸すつもりですか? 今の彼女、着替えてましたよ。気づきませんでした?」

会社にいた時は地味なオフィススーツだったのに、いつの間にか扇情的なボディコンシャスのミニスカートに着...

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