第65章

三十分後、周防浅奈は不機嫌そうに手を拭いた。

「もう、手が痺れちゃったじゃない!」

近藤永一は多忙を極めていたが、だからといって快楽を享受する時間を惜しむような男ではない。

周防浅奈の掌は小さい。そんな手で彼の熱く昂った「そこ」を三十分も扱き続けたのだ、腕が棒になるのも無理はない。

やはり前世も今生も変わらない。近藤永一という男は、こと性欲に関しては全く自制が効かないのだ!

事に及んだ直後だというのに、近藤永一はすでにパソコンの前に座り、すました顔でビデオ会議を再開していた。常と変わらぬ冷静沈着な様子だが、その表情は心なしか普段より柔和に見える。

「この変態、ふんっ!」

頬を膨らませ...

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