第111章

栞は本当に、このブラック社長を面と向かって罵倒してやりたかった!

こっちは労災で怪我をしているのだ。家でゆっくり休ませてくれるべきではないのか?

家が近いからといって、四六時中搾取されなければならないのか?

これだから血も涙もない悪徳資本家は! 全身の毛穴という毛穴から、搾取した血と汚物を垂れ流しているに違いない!

心の中で司にありったけの悪態をつきながらも、彼女は重い足を引きずって彼の家へと向かった。

中に入って声をかけようとしたが、彼が電話中であることに気づき、栞は従順な平社員を装って大人しくソファに座った。

腰を下ろした途端、ドアの鍵がガチャリと閉まる音がした。

え、どう...

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