第112章

何を言っているの?

栞は目を丸くし、すでに拳を握りしめている。いつでも司の顔面に叩き込めるように!

こんなにストレートに言うなんて、今までどれだけの社員を職権乱用で食い物にしてきたわけ?

見た目は立派な紳士なのに、中身はとんだゲス野郎だったなんて!

さっきまでは、恋人を一途に愛する情に厚い人だと思っていたのに、舌の根も乾かないうちに他の女とこんなことをしようとするなんて?

はっ、やっぱり男なんて死んで壁に飾られない限り、大人しくならない生き物なのね。

だけど……。

彼は彼女を抱き上げたまま、寝室ではなく書斎へと向かった。

あれ、なんだか想像していた展開と違うような?

でも、...

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