第115章

「彼が持っている神谷の株式、その半分をもらうわ」

あまりにも淡々としたその一言に、源一郎の顔色が完全に変わった。

栞は軽く舌打ちをした。

「そんなに受け入れがたいこと? さっき、私と彼の子どもが神谷家唯一の跡継ぎになるって言ったばかりじゃない」

「なら、資産が誰の手にあっても同じでしょう。それに、半分と言っただけで、全部よこせとは言ってないわ」

「これに同意してくれるなら、離婚どころか、浮気相手の産後の世話だってしてあげる」

「彼の女も子どもも、きっちり面倒を見てあげるって保証するわ。どう、考えてみる気になった?」

まるで他人事のように、あっけらかんと言い放つ。

慌てて駆けつ...

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