第119章

「後悔なんてしてない。それとも、あなたが情け深いとでも言ってほしいの?」

栞の目元は赤く染まり、大粒の涙が次々とこぼれ落ちる。声は掠れていたが、その言葉には一片の容赦もなかった。

「私たちが今日こんなことになったの、誰のせいだと思ってるの?」

「今ここで私を無理やり抱こうとするなら、一生あなたを恨んでやる!」

彼女のそんな性格を、蓮が知らないはずがない。

先ほどまで燃え上がっていた欲情も凶暴さも、彼女の涙の前にすっかり消え失せてしまった。

彼は慌てて彼女の涙を拭う。

「栞、泣かないでくれ。全部俺が悪かった」

「ただ君を失いたくなかっただけなんだ。だから、もう俺を怒らせないでく...

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