第13章

栞は腹の底で悪態をついたが、どうにも眠気に勝てず、そのまま二度寝した。

次に目が覚めたとき、意識がじわじわと戻ってきて――朝、蓮に平手を入れたことを思い出す。

いい手だった。勝手に動くなんて、なかなかの意志だ。よくやった。

栞は鼻歌交じりに起き上がり、身支度を整える。インテリアショップを冷やかしたあと、歩美とランチの約束も入れた。

「元気そうじゃない」

歩美は席に着くなり栞を上から下まで眺めた。

「昨日、刺激が強すぎて落ち込んでたらどうしようって心配してたんだよ」

新しい仕事探しは難航、挙げ句にクズ男とクズ女に遭遇。機嫌が良いほうがおかしい――普通なら。

でも。

「悔しい思...

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