第18章

蓮は一言で喉元を塞がれ、言い返せなくなった。

そこへ栞が、畳みかける。

「みんな事情を知らないんだから、神谷社長の顔に泥は塗られませんよね」

「それに、今はプロジェクトに美月がいる。きっと前より上手くやれます」

「だって、私から案件を取り上げて彼女に渡したとき、言ってましたよね。全部、下の技術者のおかげだって」

「チームの人間は、私、一人も動かしてませんから」

さらりとした口調なのに、蓮がこれまでしてきたことを、薄皮を剥ぐように暴いていく。

蓮は怒りを押し殺しながら言った。

「何度言えば分かる。美月を狙い撃ちにするな」

「それに――会社はお前と俺のだろ。放っておけるわけがな...

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