第37章

「……俺とあいつの間に何かあるって、どうしても決めつけたいのか? こんなに長く一緒にいて、お前は俺をそういうふうに見てたのか?」

蓮の怒りは一気に跳ね上がり、息まで荒くなる。

まるで、自分は外では異性との距離感もわきまえていて、全部、栞が勝手に誤解しただけだと言わんばかりに。

けれど、その怒気を向けられた栞は眉ひとつ動かさない。むしろ力いっぱい歩美の肩をぱんぱんと叩いた。

「ジャスミンミルクティーが飲みたい。買ってきて」

宅配がこれだけ発達している時代に、わざわざ買いに行く必要なんてない。

歩美は栞が自分を席から外したいのだと察し、その場で反対はしなかった。二言三言、栞を宥めたあ...

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