第65章

まるで自分の所有物だと主張するような態度だった。

会場の客たちは一晩中この騒動を野次馬として楽しんできたが、まだ幕引きにはならないらしい。

神谷が上場間近だとはいえ、一ノ瀬グループと張り合えるわけがない。当然、蓮と司では格が違いすぎた。

それなのに、彼がしゃしゃり出てきて司に感謝を述べるなど、栞は自分の女だと宣言しているも同然だ。司に喧嘩を売っているつもりだろうか?

だが、このパーティーはそもそも、神谷家と橘家が彼と別の女との婚約を発表するためのものだったはずだ。

正気の沙汰とは思えない。

失って初めて大切さに気づいたとでも言うのだろうか?

それに、ここまで事態がこじれると、多...

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