第6章

 車に乗り込んだ時も、エララの手はまだ震えていた。

 彼女は私の脚をじっと見つめ続けていた。皮膚を突き破った骨を。かつて私のふくらはぎだった、銀に侵食されて黒ずんだ無残な肉塊を。

 私は彼女の手首を掴んだ。

「エララ。私を見て」

「病院に行かなくちゃ」私は静かに言った。

「まずは病院に連れて行って」

 彼女は瞬きをし、ごくりと唾を飲み込んだ。そして私に腕を回すと、運転手に向かって鋭く命じた。

「セント・レジス・ライカン医療センターへ。今すぐ。先に連絡を入れて。私たちが到着するまでに、あそこにいるすべての専門医を待機させなさい」

 車が急発進した。

 私は彼女の肩に寄りかかり...

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