第115章

熱を帯びた唇と舌が容赦なく侵入し、乱暴に歯列をこじ開ける。息を吸う隙さえ奪われ、酸素ごと吸い尽くされそうだった。

唇と歯がぶつかり、鉄錆みたいな血の味が二人の口の中に広がる。

「ん……離して!」

新谷卿華は拳を握りしめ、必死に彼の肩と背中を叩いた。

けれど、体格も力も違いすぎる。抵抗は猫のじゃれつきみたいに頼りない。

立花真淵は片手で彼女の両手首を頭上へ持ち上げ、枕に押しつけて封じた。

もう片方の手で、浴衣の帯紐を乱暴に引きちぎるようにほどく。

ひやり、と冷気が肌を舐めた。

新谷卿華の身体がびくりと硬直し、羞恥が波のように押し寄せる。

自分は、彼の欲を吐き出すための道具じゃ...

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